文化創造・発信事業助成

新富座こども歌舞伎10周年公演

団体名 「新富座こども歌舞伎」の会
概要  団体創立10周年を迎え、鉄砲洲稲荷神社の例大祭にあわせ、隣接の鉄砲洲児童公園内に特設舞台を設け、奉納こども歌舞伎公演を行う。より華やかな舞台をより多くの方に鑑賞してもらうことにより、歌舞伎の良さ・面白さを伝えたい。今回はこれぞ歌舞伎といえる演目「菅原伝授手習鑑 車引き」と、当地にあった芝居小屋「新富座」の開場式で初演された「元禄花見踊り」の初上演を含めて公演する。
実施時期 平成29年4月1日~5月5日
10周年公演:5月5日(土・祝)
実施場所 中央区立鉄砲洲児童公園

(注)上記団体の事業等の実施時期・場所については、変更になることがあります。

総合評価

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評価

目的 本会の10周年の節目に「鉄砲洲稲荷神社」の例大祭にあわせて、鉄砲洲児童公園において奉納こども歌舞伎公演を行い、地元の方々などに華やかな舞台を鑑賞してもらうことにより、歌舞伎の良さや面白さを伝えていく。
内容

5月の鐵砲洲稲荷神社の例大祭に合わせ、隣接の鉄砲洲児童公園に特設舞台を設け、こども歌舞伎公演を奉納した。節目となる今回は、例年以上に華やかな舞台を多くの方々に鑑賞してもらうことにより、歌舞伎の良さや面白さを伝えることとした。そこで、これぞ歌舞伎といえる演目「菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引の場」に加え、地元にあった芝居小屋「新富座」の開場式で初演された「元禄花見踊」の初上演を含めて多彩な演目で公演を行った。
実施日及び会場等
実施日及び会場  平成29年5月5日(金・祝)鉄砲洲児童公園特設舞台
出演者(子ども) 26名、観客数 約1,000名
事業経費 ¥4,085,911(補助金:¥1,500,000)

審査会の評価
  • 江戸歌舞伎発祥の地である中央区内の小学生によるこども歌舞伎公演を長年にわたり続けていることや、明治から大正にかけて数多くの名優が活躍した「新富座」の記憶を地域で共有することを通して、歌舞伎をふるさとの伝統文化として根付かせていく活動であり、その実績は高く評価できるものである。
  • 今回の公演では、より多くの地域の方々に気軽に鑑賞してもらうため、地元の公園に特設舞台を組み、新演目を加えた四本立てで上演した。華やかな衣装を纏(まと)った10期生の小学生たちによる日頃の稽古(けいこ)の成果を発揮した上演に、大勢の来場者から大きな拍手が寄せられていた。
    一方、演者の保護者や地域の大人たちが三味線やお囃子(はやし)、裏方などで参加し、地元企業も衣装や道具類の提供などで協力している。こうした中央区ならではの伝統文化の担い手を地域住民の手で育てていこうという取組は、活力ある地域社会づくりの面でも大きく貢献するものである。
  • こども歌舞伎を次世代へ継承していくためには、指導するスタッフとノウハウの継承が重要な鍵となり、指導者側の後継者づくりなどの人材育成にも取り組まれていくことを期待する。
十周年記念例大祭公演」 案内チラシ

「十周年記念例大祭公演」
案内チラシ

菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引の場

菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引の場