文化団体活動助成

ふるさとの文化を育む「新富座こども歌舞伎」

団体名 「新富座こども歌舞伎」の会
概要 歌舞伎にゆかりの深い中央区でこども歌舞伎を上演することを目的に平成19年に設立された。区内在住又は区内小学校に通学の児童を対象に出演者を募集し、稽古を重ね、地元の鐵砲洲稲荷神社の神楽殿で「例大祭」(5月)などにあわせて自主公演(無料)を行っているほか、まるごとミュージアム(オータムギンザ 泰明小学校公演(銀座街づくり会議・全銀座会主催))や浅草奥山こども歌舞伎まつりでの公演等幅広く活動している。
実施時期 変更後:錦秋特別公演 2020年11月3日(月・祝)[変更前:例大祭公演 2020年5月5日(火・祝)(中止となりました。)]
実施場所 変更後:区立中央小学校 体育館 (変更前:鐵砲洲稲荷神社 神楽殿)

(注)新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、内容が変更になりました。実施時期・場所については、変更になることがあります。

総合評価

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評価

目的 「鐵砲洲稲荷神社」の例大祭にあわせ、同神社の神楽殿を活用してこども歌舞伎公演(無料公演)を行うことにより、地元住民の方をはじめ多くの観客に鑑賞してもらい、地域に根ざした文化の継承を実現していく。
内容
  江戸歌舞伎にゆかりの深い中央区で、こども歌舞伎を上演することを目的として平成19年に設立された団体である。区内在住又は区内小学校の児童を対象に出演者を募集し、稽古を重ね、例年、地元の鐵砲洲稲荷神社の神楽殿を活用し、「例大祭」(5月)に合わせて公演(無料)を行っている。

  公演を通じて、より多くの観客などにこども歌舞伎の魅力が伝わり、地域に根ざした伝統文化として、こども歌舞伎が次世代へ継承されていくことを願い活動している。

  今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため5月の例大祭公演を中止し、11月に感染症対策を講じながら錦秋特別公演を行った。公演の模様は文化庁主催の「アートが街を彩るTOKYO ART&LIVE CITY 2020」でライブ配信された。

実施日及び会場等

〈主な事業〉

錦秋特別公演  区立中央小学校 体育館

令和2年11月3日(火・祝)  観客数 約70名

事業経費 ¥1,258,660(補助金:¥204,000)

審査会の評価
  • 江戸歌舞伎発祥の中央区において、地元の子どもたちが地域の協力を得て歌舞伎公演を行うことにより、かつて歌舞伎を上演していた新富座の記憶を地域で共有し、こども歌舞伎をふるさとの伝統文化として根づかせていく取組みであり、その実績は高く評価できる。
  • 保護者や地域の大人たちがお囃子(はやし)や裏方などで支え、地元企業も衣装等で協力するなど、地域ぐるみで取り組む姿は、活力ある地域社会づくりの面からも有意義な事業である。
  • この良き伝統を地域に根付かせ、次世代に継承していくためには、指導するスタッフとノウハウの継承が重要な鍵となることから、指導者の後継者づくりなどの取組は評価できる。引き続き指導に当たる人材の育成に粘り強く取り組まれることを期待する。

錦秋特別公演のチラシ

錦秋特別公演の様子